2016年9月24日(土)〜26日(月) 
白馬岳&杓子岳・白馬鑓ヶ岳 登山レポート 
Reported  by Shioya

登山ルート
9/24-25 栂池-白馬岳往復(オレンジ)
9/24-26 栂池-白馬三山-鑓温泉-猿倉(赤点線)
 
 

23() 登山前夜】

LakeTrollers登山部の2016年度初登山は、北アルプス北部山塊の名峰「白馬岳(しろうまだけ)標高2932m」を目指した。

「白馬岳」は「はくば」と読まれる事もあるが、本来は、「しろうまだけ」と読む、のが正解である。冊子「山と高原地図」解説による由来は、「春になると中腹に馬の形をした岩肌が現れ、それを農作業を始める時期の目安としてきたことに由来し、その岩肌の形が、田オコシをする「代かき馬」の形に似ている所からきている。しかし現在では、村名を「はくば」と読み、JRの白馬駅も「はくば」えきと読まれるなど、「しろうま」に行くというよりも「はくば」に行く、と表現する登山者が近年増えている」とのことである。

 「バスタ新宿」に集合した登山隊一行は、敬称略で、シェルパ寺崎、サンケツ木本、フィンガー板山、スマイル小副、ケンチ萩原、塩谷大物師、そしてタスマニア・ロングトレイル走破のTed松田、の総勢7名である。

一行を載せたアルピコ交通夜行バスは、少し寝たと思ったら中央高速の談合坂SAで休憩しその後も他SAで数回停車し、4時に安曇野ICを出て下道を走行しながら約30分起きに停留所数か所に止まる等、あまり寝むれてない感覚のまま栂池高原登山口に到着した。

 ゴンドラリフト・イブ
 

 ゴンドラリフト「イヴ」乗場で着替え、朝食を頬ばりながら切符販売時間を待っている…と、そこに見覚えのあるスレンダーな山Girlがいた。良く見ると前秋の「燕岳」ピークアタック時に一緒登頂し記念写真を撮ってもらったマムートGirlだった。約10か月ぶりの偶然の再会に双方ビックリぽん!だった事は言うまでもなく、ケンチ、Ted、スマイル、そして大物釣師と一緒にゴンドラ→ロープーウェイに乗り、約40分間の移動中、積る話の数々で盛り上がり(現在月3回登山してる、来週も燕から表銀座ルートで槍ヶ岳登山、日本のガパオライスには本物ガパオが入ってないetc)あっという間に標高1850mの登山道に着いた。

 マムートgirlとの偶然の再会に喜ぶ登山部  ロープウエイ
   
 
 1週間見えなかった稜線が今日は見えた

登山道入り口の看板 
   

24() 曇り】

天候は曇ときどき薄日、シルバーウイークを挟んで1週間以上雨天が続いた今年の悪気象からすると、まずまずの登山日和である。

まずは「天狗原」までの1時間20分を、足慣らしでゆっくりと登り、途中「銀嶺水」の美味しい湧水で喉を潤し、岩場を登ると視界が開け天狗原に出た。

 Eトークがエナジーのフィンガー板山  標高2100m、まだまだ余裕っス!の笑顔!
 

 予想以上の紅葉に感激! 
   
 
紅葉に笑顔のスマイル小副
 
軽快な足取りの塩谷大物師
   
 
まだまだ余裕のサンケツ木本
 
ケンチ萩原と愛用のLEKI
   

天狗原湿原の木道を横断後、「乗鞍岳・標高2436m」に向け、安山岩の大石を乗り越えながら、前半の急登を越え大きなケルンが目印の「乗鞍岳」山頂にたどり着いた。

 白馬大池を目指す  TED松田のEトークに感激するフィンガー板山(右)
   
 
−ガレバを抜けて乗鞍岳頂上に到着-
(前列左から)フィンガー板山、シェルパ寺崎、ケンチ萩原、スマイル小副
 (後列左から)塩谷大物師、サンケツ木本、TED松田
 

 白馬岳頂上が見えてきた!
 

白馬岳2932m頂上(手前)から杓子岳2812m、鑓ヶ岳2903mの白馬三山が見えた!!
 
Ted松田と塩谷大物師
  
写真撮影の合言葉に反応するフィンガー板山(上)
登山部撮影チーフ-シェルパ寺崎(下)
   

乗鞍山頂からは、眼下に広がる「白馬大池」まで一旦標高を下げ、ゴロゴロした大石を慎重に乗り越えながらの下り道となった。

「白馬大池山荘」で、おにぎり&カップラーメンでランチタイム&休憩し、白馬大池から汲み上げ殺菌したという飲料水を補給後、いよいよ「白馬岳」への稜線登りが始った。

 白馬大池 
  
 
白馬大池山荘
 
  

標高2379mの高所にある白馬大池は乗鞍岳の火山活動でできた堰止湖
 
  

「雷鳥坂」のザクザク斜面を約2時間かけゆっくり標高を上げながら登っていると、途中ミニスカートが可愛い山ガールに抜かされたがフィンガー板山がフルスロットルで追尾し、そうこうしているうちに「船越ノ頭」に着いた。ミニスカ山ガールと同じ場所で休憩を済ませ、そこから先は「小蓮華山・標高2766m」にかけて、絶景が期待できる稜線歩きとなる。

小蓮華山2769mを抜けて白馬岳を目指す  シェルパ寺崎(左)撮影チーフ
   
 
見えども遠い山頂をひたすら目指す
 
空気の薄さにこまめに休憩する塩谷大物師とTED
   

曇ベースの当日はガスが多いながらも、時々サーッと晴れる霧の合間から見え隠れする後立山連峰の勇姿には、思わず一同足を止め「おーっ!」と歓喜をあげ写真撮影し、日本屈指の美しい稜線歩きの醍醐味を存分に味わった。

小登降をいくつか繰り返し、新潟・長野・富山の県境が接している「三国境」を過ぎ、ヤセ尾根を抜け稜線を越えると突然強風が吹き寒さがきつくなり、たまらず防寒服を着込んだ所で、名峰「白馬岳・標高2932mに頂上に到着した。

山頂の気温は7℃だが風速10mで体感的にはさらに寒く、百名山の360度絶景を楽しみたいところだったが、手短かに記念撮影を済ませ、今宵の宿泊地「白馬山荘」へ最後のクダリを駆け下り、山小屋に到着した。

登山時間は、ほぼコースタイムと同じ7時間10分であった。

 白馬岳頂上でガッツポーズ!
 
 
笑っているが気温は7度!
 
   

「白馬山荘」は、白馬岳山頂直下の標高約2900mに建ち、日本最大の収容能力(600名)と開設110年の長い歴史を誇る人気の山小屋である。

受付を済ませた後、3000m級に建っているとは思えない豪華な「スカイプラザ」で生ビールとケーキセット・枝豆・菓子で乾杯し、その後からハンバーグが美味しい夕食をとった。夕食会場でマムートGirlと再会し話を聞くと、我々よりも1間半も早く到着したとのことで、若さと脚力と山への情熱に脱帽であった。山雑誌満載の談話室で小休止後、部屋に戻って即る体制に入ったが、1週間以上悪天候が続いた布団は実に湿っぽく○び臭さかった、が細かいことは気にせず各自耳栓をして19時半に就寝した。

 白馬岳山荘  到着後山荘玄関で記念撮影
   

山荘受付
  
スカイプラザで夕食まで歓談
   
  
  
夕食風景
  
夕食-ハンバーグ
   

25(日)曇り時々晴れ】

ケンチ萩原、スマイル小副、シェルパ寺崎、フィンガー板山の下山組4名は、5時半発で、前日の逆ルートで栂池高原に下った。山小屋の玄関で見送った下山隊は、前日の疲れと、当日天候の懸念と、14時発あずさ号に間に合うか?等の不安、そして晩飯3杯おかわりし下山中に腹痛にならないか心配のフィンガー板山等、不安と期待が入り混じった表情で山小屋を後にした。

Ted松田、サンケツ木本、塩谷大物釣師の月曜休組3名は、山小屋で朝食を取り、白馬岳と合わせて白馬三山と言われる「杓子岳・2876m」と「白馬鑓ケ岳・2903m」を縦走し、「白馬鑓温泉小屋・標高2100m」まで下るルートで出発した。

 白馬山荘を後にして鑓温泉に向かう  天気予報は曇り+雨だったが晴れた!
   

朝から時々薄日がさす好天に恵まれ一同の足どりは軽い…、がeasyな稜線歩きと思った「杓子岳」と「白馬鑓ケ岳」の登山道は、一旦25002600m前後まで標高を下げ、そこから再び登り返すルートで、特に杓子岳の登りは今回登山で一番キツかった。しかしながら赤茶色の「杓子岳」山頂の白馬大雪渓側絶壁は、グランドキャニオンを彷彿とさせる見事に切り立った大岩壁で、その雄大さは感動的であった。
杓子岳から再び標高を下げ、日本じゃないような壮大な景色の中を歩き、再びキツイ登り返しを登りきると「白馬鑓ケ岳」の山頂に到着!はれて「白馬三山の名峰走破」を達成した。

 ルートを確認するサンケツ木本とTED  杓子岳2812m頂上
   
  
白馬鑓ヶ岳に向かう山腹から望む杓子岳(右)と白馬岳
  
  
杓子沢のコルからの眺望
 
 


杓子岳から鑓ヶ岳へアップダウンの山腹
  
名物ブロッケン現象
※背後からの太陽光で自分の影が雲に
映り虹が囲む現象。
   
  
白馬鑓ヶ岳2903m 白馬三山(白馬岳-杓子岳-鑓ヶ岳)登頂達成!
 

「白馬鑓温泉小屋」への下りは、急傾斜とクサリ場での転倒に注意しながら、途中「大出原」で白馬山荘シャケ弁当を頬張り、約2時間かけ2日目の山小屋に到着した。

 大出原で昼食   白馬山荘の鮭弁当
   
 
気を抜けない鎖場

笑顔のTEDだがこの撮影前に滑っている(汗)
   
  
雲上の秘湯-槍温泉が眼下に見えてきた
 
鑓温泉到着
   
 
 露天風呂
  
個室風呂
   
   
   

 鑓温泉受付&食堂 
   
 
食堂からの風景

 受付・食堂前
   
 
鑓温泉の夕食、今日はハヤシライスだった
   
 
テント場にある足湯
 
記念撮影-鑓温泉
   


登山者垂涎の鑓温泉小屋は、大岩の合間からコンコンと硫黄泉がもったいないくらい湧き出す源泉かけ流しである。豪雪地帯のため小屋締めを1週間後に控えた当日は、定員70名の山小屋に宿泊者12名とガラ空きで、我がもの顔で山小屋ライフをエンジョイできた。まずは部屋に荷物を降ろし、早速温泉に浸かると、少し熱めのお湯は硫黄の香りが心地良く、登山疲れがいっぺんで吹っ飛んだ。

混浴の鑓温泉には(19-20時は女性専用)、途中ビキニGirlが缶ビール片手に現れ、サンケツ気分は8000mエベレスト!に達し負けじと缶ビールで応戦したが、敵はその後赤ワインを持ち込んだため、根性なしの我々はノボセる前に断腸の思いで温泉から撤収した。その後、足湯に浸ったり、缶ビールを買って再び温泉にはいったりと、登山なのか温泉湯治に来たのか分からないような、ゆっくり時間が流れる優雅な午後の時間を過ごした。

 

26() 曇りのち雨】

温泉に何度も入り登山疲れが癒された一行は、雨が降り出す前に下山口の「猿倉」に到着できるよう、予定より早めに「白馬鑓温泉小屋」を後にした。

下山途中、後方を振り返ると、岩の斜面からモウモウと湯気を吹き上げている鑓温泉のワイルドな景色が豪快であった。降りそうで降らない雨の合間に、八方尾根の美しい尾根ラインと唐松岳、さらにゴンドラリフト「アダム」も眺めることができ、標高1230mの猿倉に無事下山した。

 湯気を吹き上げる鑓温泉  紅葉白馬槍ヶ岳と紅葉
   
 
猿倉に無事に下山
 
猿倉荘
   

猿倉から良くしゃべる運転手のTAXIで色々話を聞きながら白馬駅に移動し、特急あずさ号で弁当とビールを堪能しながら帰京した。

今回登山は、我登山隊初となる夜行バス&特急電車を利用し費用はそれなりに増高したが、行き帰りの交通安全と渋滞回避、そして何より帰りの特急電車のビール&アルプス弁当が最高!であった。

以上

Lake Trollers
Mountain Climing Report