LAKE TROLLERS MOUNT CLIMIG REPORT

            2015年9月12日(土)〜13日(日) 奥穂高岳 
                   Reported  by Shioya

 LakeTrollers登山部の2015シーズン初登山は、諸般の事情で7月山行が見送られたため、第一回目が今回の初秋登山になり、翌週のシルバーウィークの激混みを考慮し、あえてSW前週末のタイミングで開催することになった。
 天気は、日頃の行い良く秋晴れの快晴!。目的地は、本邦第3位の標高、さらに品格と歴史と個性を誇る北アルプスの「奥穂高岳」だ。
 「穂高の気高い岩峰群は、日本の山岳景観最高のもの・・・(中略)、徳本峠に立ったとき、不意にまなかいに現れる奥穂高の勇姿は、その不意打ちに驚かない者はいない・・・」と百名山著者である深田久弥が読んだ名峰である。
 「奥穂高岳」には、2年前の夏に我登山部がそのイタダキを目指したものの生憎の悪天候(野獣○デ○悪行?)により、岳沢〜前穂高岳まで登ったが、その先の吊り尾根〜奥穂高への登頂断念を余儀なくされた名山へのリベンジ登山でもある。
 今回の参加者は、下の写真(新穂高登山口)左より、敬称略で、スマイル小副、大物師塩谷、シェルパ寺崎、サンケツ木本、ビースト横谷(野獣ヒデキ)、フィンガー板山、ケンチ萩原の総勢7名の迷クライマーだ。

「新穂高」登山口にて(※下山後の記念写真)
 新穂高登山口を午前4時45分にスタートした一行は、林道を20分位歩いた後、夏山近道の急斜面をいっきに登り、穂高平小屋を通過し、再び林道を快調に進み、槍ヶ岳登山道との分岐点である「白出沢出会」に、コースタイムを上回る1時間45分で到着した。
新穂高から快調に林道を進む。目指す「奥穂高岳」までは片道15`、累積標高差2200mのキツイ行程だ
 
 季節営業の穂高平小屋   分岐点、白出沢出会のありがたい休憩所
   
 ワイルドな天然石の水場
 
 白出沢出会から先は、樹林帯を登り、当日宿泊予定の「穂高岳山荘」を建立した今田重太郎氏が掘削したありがたい石切道を抜け、約1時間半登った「重太郎橋」で小休止した。
 ここまでの樹林道は浮石が多く、大物師は滅多に起こらないフクラハギ足ツリ予兆に悩まされ(2週間前の槍ヶ岳登山の後遺症?)ペースダウンしての合流となった。
 沢での休憩は万年雪からの雪解け水と冷気が気持ちよかったが、ジッとしていると寒くなり、野獣ヒデキとサンケツ木本が生理現象に勝てず早くも大自然と対峙した。
 重太郎橋で小休止   
   
 
 野獣ヒデキとサンケツ木本、○○中 
 
 
 重太郎橋を渡った後は、崖に設けられたハシゴを登り、激流が流れる岩場をへつるという超スリリングな道で、必然的にペースが落ちたが、後半の「白出沢」のハードな急登を意識し、各自ゆっくりペースで歩みを進めた。
橋を渡り(左:スマイル小副、右:大物師)、ハシゴを登り 、崖をへつって高度を上げる
 崖道(※帰路撮影画像)
 
 「鉱石沢」までの急登を抜け、「荷継沢」をアクロスすると、いよいよ「穂高岳山荘」にむかうガレ場の長〜い急登「白出沢」登り口に到着だ。
鉱石沢 荷継沢
 時間は9時10分、ココまでは順調だったがココからが本番!である。本コースの一番苦しくて長い登坂が始った。
 30分ほど登ると、遥か先の崖上に目的地である「穂高岳山荘」の城壁が視界に入った。しかしこの地点の標高はまだ2200mしかない、コースタイムから逆算すると、残り約1000mの標高を約4時間で登りきる計算となり、本登山ルートの過酷さが伺えた。
ガレ場の長い急登を登りはじめる 「穂高岳山荘」の城壁が見えるが、まだあと4時間・・・
ゆっくり登る部長と課長 石に手を着くケンチ萩原、登山道の急傾斜が伺える
フクラハギつり気味の大物師(左)と、この標高ではまだ元気なサンケツ木本・ビースト横谷・フィンガー板山
急登に思わず顔をシカメ、その後、Eトークに喜ぶフィンガー板山。後方は笠ケ岳
 標高2600m付近で小休止する板山、大物師、木本、ケンチ 
 
 標高2600m付近で小休止すると、直ぐ近くの岩に「ホタカ、130分、アビナイヨ」の文字があった。
「穂高岳山荘」はすぐ近くに見えるため、「ちっ、本当にココから2時間もかかるのかよ?!、ざけんなヨ」と、サンケツ木本がZ出向で研鑽したロジックと交渉力で天然岩に向かってハードクレームしたが、その後の実際の計測で概ね120分を所要した。
 ちなみにサンケツ木本は、北アルプスの大自然の懐でで先達の教えにクレームしたバチがあたったのだろうか?!、標高2800m付近を過ぎた頃からにわかに酸欠症状が現われ、日頃錦糸町や登山翌日の芝「うかい豆腐店」で飲んだくれてA専務に叱責されていた時のようにフラフラしていた
「130分、アビナイヨ」の案内岩と、穂高岳山荘までのキツいガレ場登り
13:00、憧れの「穂高岳山荘」に無事到着(※大物師到着時間)
 標高2996mにそびえ建つ「穂高岳山荘」の美しい石垣、まさに「城壁」そのもの
 
 新穂高登山口を4時45分に出てから、我登山部はじまって以来のハードな登山道を登ること約8時間15分!、やっとのことで「穂高岳山荘」に到着した。(※記載時間は大物師time、シェルパ寺崎は2〜30分位前に到着していた模様)。
 山荘の城壁から、今登ってきた白出沢登山ルートを見下ろすと、ほとんど沢か崖で、登山道とは思えない険しく迫力ある光景だった。
 山荘城壁から見下ろす白出沢ルート、強烈な傾斜である
 
奥穂高山荘の見事な石畳
 奥穂高山荘 芸術的な石畳とテラス
 
面を出し丁寧に敷き詰められた石群 ザイテンクラート(涸沢側から) 
 涸沢方面の絶景(左奥は前年登頂した常念岳)
 
 穂高岳山荘にチェックインすると、天気が良かったこの日は満員御礼!の大盛況で、「ひとつの布団に2人で寝てください」との説明を受けた。誰と誰が寝るか、誰が野獣咆哮いびきの横谷と同じ布団で寝るか?でしばし物議をかもしたが、取り急ぎ部屋にリュックを下ろし一息ついた。
 登山中に足ツリに悩まされた者(大物師、ビースト、スマイル小副(※登り画像に小副が写っていないのは、白出沢登り中盤での足ツリ苦戦のため))や、朝から一気に登ったため酸欠に苦しんだメンバーもいたため、部屋に荷物を置いてしばし小休止し、14時過ぎに「奥穂高岳」山頂アタックを開始することにした。
 部屋でくつろぐサンケツ木本、シェルパ寺崎、フィンガー板山、足ツリ小副
   
軽荷で奥穂高ピークに向かう 
   
 
 
 「奥穂高岳」山頂まで、登り=1時間のコースタイムであるが、朝から一気に高度上げた影響による体力消耗と酸欠、さらに足ツリ者多発で想定外にハードなピークアタックであったが、周囲に広がる北アルプスの大絶景を眺めると疲れを忘れ、ファイト一発!やる気がみなぎった。
 槍ヶ岳に続く北穂高岳〜大キレットの縦走路 撮影:シェルパ寺崎
 「奥穂高岳」に向かう稜線に出ると、眼前に「ジャンダルム」の大岩峰の勇姿が突如広がった。これまで遠めでは何度も見たことがあるが、ジャンダルム山頂に立っている登山者のシルエットまで視認できる距離からみる迫力にはさすがに圧倒された。
 前に「ジャンダルム」の大岩峰、後方は「槍ヶ岳」の大絶景という、登山者垂涎のポイントにたたずむと、「いやしくも登山に興味を持つ者で、この山をみてあの山頂に立ってみたいと思わない者はいない・・・」、との深田久弥コメントが思わず脳裏をよぎった。
 ジャンダルム 撮影:シェルパ寺崎
 
 ジャンダルムをBackにしたノーヘル軍団  ※次はヘルメットを買うように!
 
 次はジャンだ!!と吠える、シェルパ寺崎とサンケツ木本
 
 ジャンダルムでの記念撮影後、あまりの絶景に感動し驚愕したケンチ萩原は、その満足感からかor酸欠のせいか(?)オクホ山頂を目前に、何故か下山しようとした?!。
 ひと昔前までは、会社サワヤカ&好感度No1だったケンチ萩原であるが、酸欠と疲労、そして日頃の過酷な経理仕事で意識が朦朧としたこともあり、ヘアースタイルが往年の横山ノックになっていた
 ジャンとサンケツ  山頂直下の道標
   
 そして、15時20分、ついに奥穂高岳山頂に登頂!
社までヨジ登り、本邦第3位のイタダキから360度の快晴の絶景を思う存分満喫した
標高3190m・奥穂高岳山頂で記念撮影
 
 写真には写っていないが、山頂直下の登山道には20名前後の登山者が記念撮影待ちをしている。
天気がよく眺望最高で人が多いため、山頂では入れ替わり立ち代りサクサクと写真撮影し、下山を開始した。
山頂にて、野獣ヒデキ・フィンガー板山・シェルパ寺崎・スマイル小副ほか
 
   
   
 山頂からの下りは、大物師がかっ飛ばし山荘まで約20分で下山、ツアー登山団体追い越しに手間取った他メンバーも無事石畳テラスに全員集合し、穂高岳登頂成功をビールで乾杯!!し、そのままディナータイムに突入となった。
 奥穂高岳山頂からの下り 
 
 
   
 
   
 穂高岳山荘では、17時からの夕食を、食堂の一番組みで美味しくいただき(混雑のこの日は夕食4回転だった模様)、シェルパ寺崎が担ぎあげた清酒で盛り上がった。ちなみにシェルパ寺崎は大盛り丼飯×4杯!の食欲だ
 ちなみに本日の白出沢ルートがあまりにもキツかったので、明日の下山ルートは、車ドライバーだけ白出沢を下り、他メンバーは涸沢〜上高地ルートから下山して沢渡で合流・・・案も食事中に出たが、翌日の天気予報が当初の曇りから雨に変わり、しかも稜線付近では風速15m以上の荒れ模様予報に変わっため、当初予定どおり、最短距離の白出沢ルートで全員仲良くサッサと新穂高登山口に下ることを確認し、スシ詰めの部屋に戻って19時過ぎ就寝した。その後の野獣ヒデキの咆哮いびきが大音量だったことは疑う余地なく部屋No,1のケタタマシサだった
 翌朝の天気は予報どおり霧と強風、ただし雨はまだ降っていなかった。
5時に食堂で朝食を美味しくいただき、6時に下山開始!
 山小屋で朝食を済ませ下山開始、天気は霧と強風
   
 山頂の霧と強風は標高2600m付近までは激しかったが、それより下は穏かな曇天だった。白出沢の下りは登りよりもコースファインディングしやすく、順調に歩き、11時半に新穂高登山口に無事下山した。
   
 新穂高下山後は「深山荘」の露天風呂(※混浴岩風呂)にはいり、2日間の汗を流し解散した。
ちなみに鹿島組のシェルパ寺崎と大物師塩谷は、その後さらに「新穂高の湯」にも立ち寄り、シェルパの高級車で帰路に着いた。
 新穂高温泉「深山荘」の露天風呂
   
   
 豪快な新穂高の湯(入湯料:清掃協力金300円程度)
 
 追記「深山荘」の露天風呂は、3段あって、一番上と真ん中が男性専用、画像の川沿いの露天風呂が混浴。飛騨側からの登山者には有名な名湯で、女性は湯アミまたは水着での入浴が推奨されているため安心。
 奥穂高岳山頂にて、2015年9月12日
 
                  members impressions 
 ビースト横谷→

1泊2日の山行にするため
深く考えずに白出沢ルートを選択しましたが、
「なめたらあかんぜよ!」とばかりに
荷継沢のガレ場が立ちはだかり、
「なんじゃこりゃ〜」的な辛く厳しい登山でした。

また、トップシーズン&久々の週末好天で
満員御礼の穂高岳山荘では、
二人で一組の布団に寝る中、
野獣と化した小生の咆哮により、
同室の皆様には
多大なるご迷惑をお掛けしましたこと、
この場をお借りしてお詫び申し上げます。

皆さん、山小屋泊には耳栓が必携です!

 
   

← サンケツ木本

今回初の本格登山。
高低差
2,000m以上を一日で急登
するという超ハードな行程、
さらにオニューの登山靴で挑む
ということで非常に不安でしたが、
何とか登頂することができ
感動で胸がオッパイ・・・もとい、いっぱいです。
山頂では酸欠によりチアノーゼを発症し
ドス黒い顔色になってしまいましたので、
次回はチンパイ・・・もとい、心肺機能を鍛えて
臨みたいと思います。
 

シェルパ寺崎 →

今回は日本第3位の名峰へのアタック
ということで気合が入り過ぎてしまい、
山道具よりも重い
カメラ道具を背負っての山行でした。
登頂までの道のりは
それはもう苦難の連続でしたが、
登頂時の達成感、そして山頂からの絶景は
これまでの苦難を忘れさせる程
素晴らしいものでした。 

 

 
   

← ケンチ萩原

無事、怪我なく帰れて良かったです。
今回奥穂高山頂を目指した白出沢ルートは、
最初から最後まで刺激的で

ザレ場急登、ハシゴ、鎖場、ルート不明、
気を抜いての登山が許されない
ハードルートでした。
あとジャンダルム
の迫力に圧倒され、
山頂でヘアーが乱れたことが悔やまれます。
非常に疲れましたが、北アルプス最高でした!

 

スマイル小副 →

今回の山行は、経験したことのない程の
“足つり”との闘いとなり、ある意味で
“つり師”としてのデビューを果たしました!!

白出沢ルートは厳しく
『無事に下山できるのか・・・?』

との想いもよぎりましたが、

無事に山行を終える事ができて良かったです!
奥穂高岳からの360度パノラマ展望、
本当に最高でした!!!

ありがとうございました!!!

 
   

← フィンガー板山

登山を始めて約3年、
未知の領域であった
3,000m級の名峰を
踏破することが出来ました。
数々の難所に戦意喪失しつつも、
先輩方の励ましとEトークのおかげで
何とか登り切れました。
改めて御礼を
申し上げます

 

 塩谷大物登山師 →
念願の奥穂高岳と穂高岳山荘に
最高の秋晴れ天気の中、
全員無事に事故なく登頂でき感無量でした。
登り開始3時間で珍しく足がツリ、
(たぶん2週間前の槍ヶ岳登山の後遺症)
白出沢の急登を登りきれるか、途中ビバークしてK基地建設に支障きたさないか不安いっぱいでしたが、
決して飛ばさないデッドペースをkeepし、
気がつけばコ−スタイム内で山荘到着でした。
奥穂高岳、最高!!!

 
槍ヶ岳をBackに奥穂高岳より(小副、萩原、塩谷、横谷、板山、木本)
以上