LAKE TROLLERS MOUNT CLIMIG REPORT

            2014年9月13日(土)〜14日(日) 常念岳 
              Reported  by Shioya

 恒例となったLakeTrollers登山部の2014シーズンの全体登山は、当初予定した7月の3連休が荒天となり順延されたため、9月の3連休を利用しての開催となった。
 登山トップシーズンである9月開催となったこともあり、行き先は穂高周辺から南アルプスまで、行きたい山を選び放題だが、登山部タイ料理激辛打合せ協議を経て、7月の企画を初志貫徹し、「北アルプス槍・穂高連峰の眺望が最も素晴らしい」とされる「常念岳」の標高2857mを再び目指すことにした。
 今回の参加者は、下の写真左から(敬称略・ハンドルネーム付で)、ケンチ萩原・塩谷大物釣師・ビースト横谷・三井田電脳師・$100万男小副・フィンガー板山の総勢6名だ。

「常念岳」登山出発地点のエラ沢
 今回の登山口は、比較的楽で安全な登山コースとされる「一ノ沢ルート」を選んだ。三股から蝶ケ岳とセットでの山行も検討したが、日ごろの激務による体力消耗と準備不足等を考慮し、前述ルートとした。
 そう言っても一ノ沢ルートは、ヤマレコが評価する「信州の山・グレ−ディング」で、難易度B/必要体力度4に位置付けられ、標高差≒1600mの登山道を野営道具一式を搭載した約14kgのリュックを背負って登るという、我登山部にとってはややハードな工程である。

登山ルート 一の沢から常念乗越を経て常念岳へ片道約8`、標高差約1600mの工程
 
 出発前、ビースト横谷に気合が入る   山の神(栃の巨木) 
   
 登山口となるヒエ平の天気は快晴。「9月開催にして正解じゃ!、日頃のワシの心がけが良いからに違いないんホじゃけんのー!」と、自他ともに雨男を認められながらもヤケに張り切るビースト横谷を先頭に、意気揚々と登り始めた。
 しかしガイドブックに「比較的楽な登山道が続く」と書いてあった前半のアプローチは、無数の沢と木の根とゴロタ石が多く、総じて歩きにくい。日頃、ケンチ萩原の下でつまらない経理雑用ばかりやらされているフィンガー板山が、日常のうっぷんからか?!、「何が楽な登山道だよー!」と、大自然に向かってしょっぱなから切れた。
 比較的平坦な沢道を進む(右:三井田、中央:板山)   河原で小休止 
   
 後半の急登を意識し、ゆっくりペースで歩みを進める我々は、カップルに抜かされ、山ガールにも抜かれ、若くてビンビンの男性登山者には(当然)抜かれ、しまいには家族連れ(含む小学生)にも抜かれながら、丸太橋の沢を何度か渡って徐々に高度を上げた。
丸太橋を何度も渡り、除々 に高度を上げる(塩谷・三井田)
再び沢を渡り(横谷・板山・三井田・小副) 、谷を超える(塩谷・板山)
 ゆっくりペースではあるが、予定した最初の休憩地点の「王滝ベンチ(1時間15分先)」で、先行するビースト達が休憩し損ねたこともあり、その先の「エボシ沢」にほぼコースタイムの約1時間30分で全員が到達した。エボシ沢では軽い朝食と約20分間の休憩をとり(休み過ぎ(笑))、その後の急登に備えた。
休憩する板山・萩原・横谷・三井田・小副 釣師と電脳師
 休憩後は、見通しの悪い樹林帯の中を抜け、比較的ゆるやかな登山道を登ると、その先から難所の「胸突八丁」が始まった。
 難所ではあるが、「胸突八丁」のはしご場は整備が行き届いているため全員安全に登りきると、いったん沢から離れていた高巻道が沢に再び近づくようになる。登山道の左には約100mの断崖が広がり、路肩の草抜きやフラツキによる滑落に細心の注意が必要だ。
難所の「胸突八丁」が始まった 「胸突八丁」を登る面々
断崖の登山道を山ガールに抜かされながらも、 細心の注意を払って先行する小副・ケンチ・横谷
 沢沿いの崖道を抜けると、広めの河原の「最終水場」に到達し、そこで2回目の本格休憩をとった。冷たくて美味い岩清水を腹いっぱい飲み、水筒にも岩清水を満タンに詰め、いよいよ最後の急登にさしかかった。
 $100小副とケンチ萩原が先行し、一足先にキャンプ場スペース確保のためピッチを上げた。
沢水のピロリ菌にやられたのか?、やや疲れが見えるフィンガー板山と、フクハラギ痙攣懸念のビースト横谷、そして毎度ゆっくりペースの三井田電脳師ならびに大物釣師は、百名山41座目登頂を目指し中!という脅威の5歳児連れファミリーに途中追いつかれたが、「いくらなんでも5歳児に・・・」と、見方によっては小学生にも見えるフィンガー板山がチェリーフェイスで気合をいれたため、その先は5歳児ほぼ同じペースで最後の急登を登った。
 重いリュックと疲れた足には厳しい急登が続いたが、適度な間隔でベンチが3箇所設けられているため、休憩を取りながら「常念乗越」の稜線に着いた。

標高2250mにある最終水場の岩清水
急登坂のオアシス・第1ベンチ そして、第2ベンチ
第3ベンチで休むフィンガーと釣師 5才で百名山41座制覇のファミリーにも抜かれ
 標高2466mの「常念乗越」の稜線に出ると、山頂付近に一部ガスがかかっていたが、槍ヶ岳から穂高にかけて北アルプスの高峰の絶景が望めた。
 常念乗越・標高2466mでガッツボーズするフィンガー板山と大物釣師 
 
 雲が晴れアルプスの絶景が顔を出した。手前は登山者で賑う常念小屋
 
 キャンプ場のテントサイトは満員御礼寸前の激混みだったが、$100男とケンチ萩原が先行し、手続き&キープしてくれたこともあり、かろうじて空きスペースに6人分のテントを1箇所に設営することができた。
常念小屋のテント場、13時過ぎには満席御礼!
テント設営後の$100万男と釣師 テントを張ってご機嫌になったフィンガー板山
 ランチ&休憩をとっていると山にはガスがかかってきたが、当初予定どおり常念岳山頂を目指すこととし、14時に各自軽荷で集合し、とりあえず14時10分登山を開始した。
 各自テントに大きなザックを置き(除く三井田電○師)、軽荷で常念岳を目指す(14時10分)
 
常念岳山頂までは、ゴロタ石の急登が続く
乗越から見る常念岳(ここから山頂は見えない) 足攣りで苦戦するビースト横谷
 登ること約20分、常念岳の東斜面からにわかに濃いガスが発生し、山腹が霧に包み込まれた。ちょうど下山してきた山ガール(山レディ?)に山頂の様子を尋ねると、「山頂からの視界?、そんなもん見える訳ないでしょー、この天気で!」との簡潔明瞭な情報を得たため、三井田・塩谷緊急会談を緩斜面で開催し、前半のキツかった工程による各位のダメージと、両足太もも攣り気味で苦戦するビーストに配慮し、「翌朝の快晴のご来光登山」に希望をつなぎ、計画変更しこの日の登頂はKnock ofする英断を下した(注:本当はもう歩きたくなく、早くビールが飲みたかった(笑))。
缶ビール購入のため立ち寄った常念小屋は、定員220名→500名の激混みだ
 17時、定員×2.5倍の宿泊客でごったがえす常念小屋で缶ビールを仕入れ、テント場で待望の山ディナーtimeに突入した。
 常念小屋は、なんでも「布団1枚に3人」の超過密状態らしく、缶ビール購入時の小屋内放送でも「えー、本日は定員の3倍近いお客様が宿泊し大変混雑しています。皆さん譲り合ってご利用頂くとともに、余程の急用ではない限り従業員には声をかけない・用を頼まないでください。対応できるのは夜22時頃になってしまいます(笑)」とのユニークなアナウンスが流れていた。
 常念乗越テント場でアウトドア晩飯!最高のとき(17時30分)
 テント場も混んでたが、小屋と違って確実に1人シュラフで寝ることができるので、頑張ってテントを背負って登った甲斐があった。
 日没までの約1時間、穂高連峰の絶景を眺めながら山ディナーをエンジョイした。登山道の話、テントの話、シュラフの話、クッカーの話など、仕事話・説教厳禁で尽きないアウトドア談義に花が咲いたが、暗くなると同時にいっきに気温が2〜3℃まで低下しヤケに寒い。
 防寒服を各自着込み、ランタンの灯火のなかで約15分粘ってみたが、既に灯りを消している周囲の登山者に配慮し(特にビーストの地響きのような大声)、18時45分に超はやめに就寝した、
談笑する三井田電脳師とフィンガー板山 $100万男・小副と元さわやか男のケンチ萩原
 アウドドア料理に精を出すビースト横谷  「俺も昔はサワヤカだった…」とケンチ萩原
 
 常念手拭いで頭部の寒さをしのぐ大物釣師  ランタンの明りが暖かい
   
 深夜、満点の星が夜空に輝く良い天気となった反面、気温が今シーズン最低の氷点下まで冷え込み、テント内で最新鋭のダウンシュラフに身を包んだが相当寒かった。
 翌朝は4時半起床、極寒のなか気合を入れ、全員5時出発で「常念岳」のイタダキを目指した。
 日ノ出直前(常念乗越から安曇野方面(朝5時))  朝陽が差し込む登山道
   
 安曇野方面の朝焼けを横目に登山道を登ること約20分、東の空から美しい朝陽が顔を出した。
安曇野からのご来光(5時21分)、後方の北アルプス槍ヶ岳が赤く輝く(下) 
 周囲を真っ赤に染める見事なモルゲンロートは、後方の北アルプスに常念山脈の影を写し神々しく輝く。
 $100万の小副とフィンガー板山は、思わず「おーっまいごっと!、神のご加護あれ」と槍ヶ岳ポーズ!を決めた。
槍ヶ岳ポーズのフィンガーと$100万男 モルゲンロートに染まる大物釣師 
 その後、登り続けること約1時間、午前7時前に標高2857mの「常念岳」山頂に登頂した。
常念岳山頂、標高2857m
 狭い山頂の祠は、松本市の岡宮神社が管理している「大山祠神(おおやまづみのかみ)」と、「健御名方神(たてみなかたのかみ)」という、山ではお馴染の有難い氏神様を祀っているが、常念岳山頂は落雷が多いため、3〜4年に一度祠を還しているようだ。
 快晴の名峰に立った6人(上)と、穂高連峰〜槍ヶ岳の絶景をバックに記念撮影(下)
 
 
  山頂での記念撮影は、順番を待つ他の登山者が多く渋滞していたため短目に済ませ、山頂西側の穂高〜槍ヶ岳がよく見える地点で再度記念撮影した。
 このうえない最高の天気に恵まれ、360度の絶景の大パノラマが眼前に惜しみなく広がり、これぞ登山の醍醐味!至福の瞬間!だ。
山頂にてピース、&蝶ケ岳に続く稜線(右上)
   
 アルプスの絶景はいつまでも見ていたいところだったが、当日中に帰宅予定のため最後に、ケンチ萩原がぜひやりたい!というので全員でコマネチポーズを決めた後、靴紐を固く締め直し、さっき来たゴロタ石の登山道を注意深く下った。
 下山途中に見た常念小屋のテント場は、まるで飛行機から見る角度で伺え、「常念岳」の急斜面ブリが認識できる。
 山頂付近からみた常念小屋とテント場、空撮のようだ
 
 テント場に戻り遅めの朝食をとり、テント一式の撤収に取り掛かった。天気が良いので、フライシート、シュラフ等野営道具を気持ちよく乾かしながら、ゆっくり片付けることができた。
 テント場に戻って朝食(8時半) 
   
   
 天気の心配がないので余裕を持って帰り支度をし、10時過ぎ、各自筋肉痛の足腰をいたわりながら、約3時間半をかけ安全第一でエラ沢まで全員無事に下ることができた。
 ビースト横谷、慎重に下山中  胸突八丁をゆく大物師
   
 下山後は「ほりでー湯」で2日間の汗を流し、安曇野「大王わさび農園」に立ち寄り信州わさび沢を視察し、信州そばの昼兼夕食をとってから現地解散した。
 (中央道組は3連休の大渋滞にはまり、深夜帰宅になった模様)
 旅の仕上げは、安曇野の「大王わさび農園」 
   
                  members impressions 
   

← ビースト横谷
流行に乗って登山を初めて3シーズン目、
ようやく8座目の100名山登頂となったが、
雨男揃いの我が登山部としては
珍しく山頂は快晴、360°
素晴らしい景色を堪能したけんのー。
さらに、眼前に鎮座する槍ヶ岳のモルゲンロートは
目を見張る美しさで、日頃アルコール漬けで荒んだ心身に潤いを与えてくれた。

また、今回、初めてテン泊を経験したが、
総重量14sのザックは重くて足が攣りまくるわ、
夜は寒過ぎて眠れないわで、
改めて山小屋泊の良さを実感した山行じゃったのー。

 

三井田電脳師 →

今回も減量できずに苦しい登山でした。

更に13Kgの荷物は厳しいです(汗)

メンバーのサポートで無事に登頂できまして、
ありがとうございました。

ps大物釣師に胸突八丁でつつかれて、
Tシャツ潮吹きながらの登頂でした。

 
   

← ケンチ萩原

念願の常念岳アタック、最高でした!

ご来光を背に受けながらの登頂、快晴の山頂、
パーフェクトでしたね。

慣れないザックの重量に苦戦しましたが、
行った甲斐がありました。

体力強化を図り、またどこかにチャレンジ
したいと思います。

 

$100万男小副 →

常念岳頂上での
360度パノラマに夜の星空、
最高でした!

頂上アタックを2日目の朝に延期された、
ご英断に感謝です!!

楽しい山行、ありがとうございました!!
今後の課題は、下山時のヒザ痛対策と
腹まわりのスリム化な小副を目指します。

 
   

← フィンガー板山

常念岳登山に向けて、夜な夜な筋トレに励み、
同時に○○等節制を重ねてきました。

その甲斐あって、
小学生に何度も抜かされながらも
山ガールのあとをしっかり追いかけ
頂上
まで辿り着くことが出来たと思います。
山の景色や夜に
見えた星空は最高でした。

 

 塩谷大物釣師 →

今回の常念岳登山は、なんと言っても、
最高の天候に恵まれ良かったです。
山頂アタックを翌朝に切り替え、
雲ひとつない絶景を思う存分堪能でき
結果、大正解!でした。

リュックは軽量化を尽くしたが、
約15`を背負っての急登6時間はキツかった。
次回テント泊に向け、装備のさらなる軽量化
or減量もしくは筋力アップに励みます。
では ごきげんよう、さようなら。
 
常念岳(小副、塩谷、三井田、横谷、板山、萩原)山頂で記念撮影
以上