LAKE TROLLERS MOTERCYCLE REPORT


2013.7.12(金)〜14(日) 岳沢〜前穂高岳 

Reported  by Shioya

 2013年合同登山の第1弾は、北アルプスの「前穂高岳」。
 当初は、本邦第3位の高度を誇る「奥穂高岳」を目的地としたが、北陸地方で一向に空けない梅雨と、おりから発達した太平洋高気圧との狭間で飛騨地方では前線活動が活発化し、標高が高い山間部では天候が安定しなかったため、ベースキャンプの岳沢小屋に着いてからの情報収集と現場判断で、3000m級の吊り尾根稜線(風速25m/sの強風)歩行の危険を考慮し、「奥穂高岳」登山を断念、行き先を標高3090m・本邦第11位の「前穂高岳」に変更した。
ベースキャンプは標高2170mの岳沢小屋
 2週間前に行った西穂高の練習登山時に「独標」からみた岳沢は、「前穂高岳」への登山道となる重太郎新道がつづら折れとなり、北アルプス屈指の急登であることがうかがえる。
西穂高「独標」から見た岳沢 づづら折れ道が、重太郎新道
 7/12pm、晴れ男が多い先発隊は、かっぱ橋の高級レストランでリッチなランチをとった後、良い天気の中でかっぱ橋たもとで記念撮影のうえ岳沢に向かったが、雨男を含み日頃の素行に課題を残す(?)後発隊の4名が出発した7/13朝は、下写真のとおり、スタート時点から雨となった。しかもこの雨は、某Y谷雨男氏が、上高地に到着したと同時に降り始め、上高地を去ったと同時に止んだ、というものであった。 
上高地バスターミナル 先発隊(笹尾・佐藤・塩谷)
後発隊(横谷・萩原・小副) 後発隊(横谷・萩原・三井田)
 ベースキャンプとなった岳沢小屋HPは、穂高岳登山の情報がタイムリーかつ的確に発信され、力強い味方となる。
  ↓
 http://www.yarigatake.co.jp/dakesawa/

岳沢小屋 小屋案内板
 7/13朝、後発隊が岳沢に到着するまでの間、先発隊3名は、キャンプ場の上部に位置する「滝沢」の雪渓登りにチャレンジした。
 雪渓は登るに連れ傾斜がキツクなるが、アイゼン装着隊は、岩が露出する夏道よりも、むしろ早いペースで上り下り可能など、アイゼンの威力恐るべし!である。

初アイゼン装着の佐藤登山隊 ベテランの笹尾登山隊
雪渓クライミングを楽しむ笹尾 ノーアイゼンで雪渓を行く塩谷
雪渓クライム初挑戦の佐藤 元来ロッククライミング派の笹尾
 午前8時を回ると、後発隊の4名が岳沢に到着した。
雨が小降りのうちに、テント場でテント設営に入ったが、ここで事件が…
 三井田隊員の初設営となるMSR製シングルポール・テントが、非自立式のため設営に時間を要しているうちに土砂降りとなり、さらに塩谷隊員の青春が濃縮されたオウネンの名テントを設営した横谷&萩原隊員は、テント雨漏りに見舞われ、しかも複数雨洩りでテント内はドリフのコント状態! 横谷&萩原隊員は、急きょ岳沢小屋の部屋泊に切り替え難を逃れた訳だが、転んでもタダで起きない2人は、同室の山ガールとお友達になった…かどうかは不明。

 テント場と小屋が離れている(沢を渡って約300m,高低差約100m)岳沢は、携帯電話も電波がオン&オフで、小屋泊に切り替えた2人と、テント内に留まる登山隊との連絡に難がある。
 たまたま小屋前でウロウロしていた小副隊員と塩谷隊員は、記念撮影をし(午前10時頃)、その後合流した横谷・萩原・小副・塩谷隊員で、天狗沢の第3お花畑付近(標高約2600m)へ、翌日「前穂高岳」登山の足慣らしに向った。

マムートのレインウエアを新調した小副登山隊 塩谷登山隊
 ヘリポートを越え、第1お花畑、雪渓、第2お花畑、川を抜け、約1時間半で第3お花畑に着いたが、第2お花畑付近の高山植物が最も賑やかで、それ以外の場所では空けない梅雨もあってかもうひとつといった所である。。
天狗沢で歓喜をあげる某雨男と山男(横谷・萩原・小副)
キヌガサソウ(絹傘草) 第3お花畑付近
第3お花畑付近の横谷・萩原・小副登山隊
 天狗沢からの帰路、岳沢小屋まであと30分付近で某Y谷雨男パワーが炸裂し、とんでもない土砂降りになった。
 レインウエアを叩く大雨のなかを下山し、岳沢小屋テラスに戻ると、笹尾・佐藤雪渓歩きチームが生ビールTimeとシャレこんでいたため、そのまま合流! MSRテントで自然を満喫していた三井田隊員も呼び、翌日の「前穂高岳」登山作戦会議(別名、ただの飲み会)に突入した(午後15時頃)。
 作戦会議を報じた岳沢小屋HPスタッフブログ
  ↓
 http://www.yarigatake.co.jp/dakesawa/blog/2013/07/post-427.html
強烈な雷雨のため、岳沢小屋に戻って生ビールタイム!
 午後17時半、作戦会議の酔いが残るなか、引続きキャンプ場でディナータイムとなった。
 雨はあがったが、7月とは思えない寒さ(気温10℃前後)のため防寒服を着込み、各自食材を持ち込み、アウトドアディナーをEnjoyした。

上部は雪に覆われている岳沢キャンプ場 アウドドアディナー その1
アウトドアディナー その2 ニーモTANI-1P by Shioya
 7/14、夜明けとともに天気を目視確認(この時点では曇り、山頂は霧)し、5時半過ぎに登山を開始した。北アルプス屈指の急登「重太郎新道」経由での「前穂高岳」登山のスタートだ。
重太郎新道 鎖場の登り カモシカ立場の休憩タイム
 つづら折れを登り、標高2520mのカモシカ立場を過ぎ、1分間に6〜8mのハイペースで一気に高度を上げる。
 鎖場を登り、ハシゴを上り、標高2670mの岳沢パノラマで小休止した。本来であれば、眼下に広がる上高地の絶景が、霧で何も見えない。

霧で何も見えない岳沢パノラマ ハクサンイチゲ
 標高が高くなるにつれ賑やかになる高山植物を登山道脇で眺めながら、標高2820mの雷鳥広場まで進んだ。
イワカガミ(岩鏡) 雷鳥広場
 地名となっている雷鳥は、往路ではその姿を見ることができなかったが、悪天候になった帰路では出会うが出来た。
保護色で見え難い雷鳥(中央) 2週間前の西穂高で会った雷鳥
池坊も脱帽、「ナースログイワカガミ」 標高2830mのイワヒゲ
ムシカリ ともえしおがま(巴塩釜)
 登山開始後、約2時間半を経過した8時過ぎ、2920mの紀美子平に到着した。
ここから山頂までは約30分のコースタイムであるが、霧雨悪天候のため約45分を要し、9時頃に「前穂高岳」山頂に登頂した。

紀美子平 塩谷
前穂高岳山頂 佐藤
前穂高岳山頂 横谷 前穂高岳山頂(カメラに雨粒がかかる)
 山頂で小休止し、早目のランチを取っていると、みたび某Y谷雨男パワーが全開となり、大粒の雨が降りはじめ、同時に風が吹き始めた。
 本来であれば、西穂高〜奥穂高〜槍ヶ岳までを一望でき大絶景が広がっているハズで、実に残念であるが、下山中の滑落・転倒事故が多発する重太郎新道の険しさを考慮し、雨霧の晴れるのを待たずに、休憩もそこそこに下山を開始した。

悪天湖のなか下山開始 下山中の小副と萩原(雷鳥のように景色に同化中)
 重太郎新道の下山ルートには、写真のような難所が続く。慎重かつ確実な歩みと下山技術が必須となる。
ルート案内 ハシゴ
鎖場の下り 雨が上がり岳沢が見えた
イブキフウロ シナノキンバイ
 約2時間かけ、11時半過ぎに全員無事下山!
 テントを撤収し、今回の登山では何回もお世話になった岳沢小屋テラスで最後の記念撮影をし、上高地まで2時間かけ下山した。
 沢渡で駐車場をお願いした「梓湖畔の湯」の展望露店風呂で汗を流し、冷水キュウリと温泉たまごでエネルギー補給し、帰路についた。

梓湖畔の湯HP

http://www.sawando.ne.jp/kohan/

岳沢小屋にて、下山前の記念撮影
以上